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sono of blog (update 2019/8/26) 2016年09月
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30)通過型電力計(SWR計) RW-215Wの修理

今回は友人から修理依頼されたKURANISHI製の通過型電力計 RW-215Wについて修理の内容をまとめてみましたので、ご参考になればと思い掲載させていただきました。

1) RW-215Wの概要
通過型電力計とSWR計を備えてあり、HF/VHF帯(1.8~130MHZ)V/UHF帯(130~500MHZ)を計測することが出来、それぞれの検出カプラーを保有している。電力測定レンジは20Wと200Wに切り替えすることが出来るようになっており、SWRの測定はパワーに応じて切り替えること(切り替えスイッチ)が出来、かつ正確に確認することが出来る。

2)不具合の内容
HF帯(1.8~130MHZ)では特に問題ないが、V/UHF帯(130~500MHZ)の電力測定で50W出力なのに18W程度しか表示しない。

3)不具合の確認結果
友人の申告通り、どうもV/UHF帯(130~500MHZ)電力測定で20Wと200Wレンジの両方で18W程度しか表示しないことが分かった。

4) RW-215Wのフロントパネル
大きいメーターは電力メーターで、縦に動くのがSWR計。FANE CALはSWRを測定する際に調整するつまみ。PRE SET/WのつまみはSWRを計測する時に電力に合わせて設定するつまみ。一番右側はそれぞれ押しボタンスイッチで選択出来るMODEスイッチ。
RW-215W FRONT PANAL

5) RW-215Wのリアパネル
四ケ所のM型コルクターが取り付けてあり、横方向の二ケ所(ANT,TX)のM型が130~500MHZ(V/UHF帯)用。縦の二ケ所のM型は1.8~130MHZ(HF/VHF帯)用である。今回、145MHZ帯をHF/VHF帯で計測してみたが、多少の誤差はあるものの、V/UHF帯とほとんど差は見られなかった。
RW-215W Rear PANAL

6)切り替えスイッチ関係
本、通過型電力計はフルスケール20Wと200Wに設定することが出来、Power 切り替えスイッチ(白)ONにすると最大200W,OFFにすると20Wに切り替えられる。また、測定しようとする周波数を切り替える為に前記したHF/VHF帯とV/UHF帯に切り替える(灰色)ことが出来る。背面のM型130~500MHZ(V/UHF帯)にTX,ANTが接続されている場合はON, M型の1.8~130MHZ(HF/VHF帯)にTX,ANTが接続されている場合はOFFにする。
レンジ切り替え

7)検出カプラー取り付け状態
背面内部のM型130~500MHZ(V/UHF帯)と1.8~130MHZ(HF/VHF帯)の部分に検出カプラーユニットがそれぞれ搭載されている。この部分は通過する電力の周波数帯に同調させるように可変コンデンサーが取り付けられこの部分から信号を受けてメーターを振らせている。
検出カプラーユニット

8)不具合個所
今回の修理では取説、回路図も手元に無かったので故障個所を絞れ切れずにいたが、とりあえず130~500MHZ(V/UHF帯)の部分に限定した動作確認しなが調査してみた。ANT側にはダミーロード(50Ω)を接続し、TX側に予め既に確認した電力(50W)を供給しながら、手探りでボリウムを可変しては元の位置に戻しながらメーターの振れを確認していった。そうしたら下図にあるようにVR1(仮称)が200Wレンジ用の調整ボリウム、VR2(仮称)が20W用レンジの調整ポリュウムであることが分かった。
よって、200WレンジでVR1により50Wを示すように調整した。(ご覧の通りカーボンがむき出しボリウムで経時劣化でガリウムになっていた。回しながら暫定的な処置として接点復活剤塗布)
その後、供給する電力を20Wとし、更にレンジ20Wに切り替えてVR2で20Wを示すように調整した。(VR3とVR4はどこの部分に接続されているかは確認していない)
ガリウムのボリウム

9)ガリュウムボリウム交換後の様子(2016年10月6日追記:赤字)
上記の通り不具合個所が判明したので、今回は今後のことを考慮し、修理するついででもあり、手持ち部品の裸のままでないボリウムVR1,VR2をポテンショメーターに交換してみた。おそらくしばらくはこの部品で大丈夫であろう。また、VR3,VR4の動作を確認したらHF/VHF帯用のメーター調整用ボリウムであることが判明した。
ボリウム交換後
10)今回の修理で感じた事(ひとりごと)
過去にもいろいろ修理したが、やっぱり部品の経時劣化で装置がダメになり、その部品が手に入らない。こういったケースは数多くあると思うが、それにしてもまだまだ修理して復活出来るものがもったいないようにも思える。今回のように製品開発した段階では最先端の回路、部品を採用していたと思われるが、特にボリウムなどで、カーボンむき出しのものはいただけない。避けた方が良い。また、廃業となった(なる)某メーカーのサービスなどの扱いは今後、いったいどうなっていくのであろうか?。
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[ 2016/09/29 22:06 ] 修理 | TB(0) | CM(0)