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sono of blog (update 2019/8/26) 2016年07月
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28)無線機の手直し(TM732S)

今回は友人からアマチュア無線機(TM732S)の修理依頼があり、チャレンジしてみた。修理依頼あった無線機は144MHZ/430MHZFMディアルバンダーで、今まで使っていた145MHZ帯が出力しなくなった不具合であるとか。
早速、調べてみると145MHZ帯で無線機が装備している送信表示は正常に動作しているようだが、電力計で計測すると全然、電波が出てこない。更に調べてみると送信系の最終段電力増幅器として実装しているRFモジュール(S-AV17)が破損しているようだ。
なにせ、どちらかというと古い無線機なので(持ち主には悪いが)修理するのに純正部品は中々、手に入らなく、手に入れるとすれば高価なので今回は代替品(S-AV32)を入手し実装することにした。代替部品交換で何とか動くようになったが、技術的な詳細のことは定かではないが、この機種が発売された時期の無線機は軽量、コンパクト化することがコンセプトのようで、どちらかというと送信時に発熱する熱を充分、放熱させることが出来ず、本体内部に熱がこもってしまいRFモジュールに対する熱ストレスは半端ではなさそうだ。その為に長期間、使っていると最終段電力増幅器RFモジュールの破損が多くみられる。そのことから新たに熱を放出させる為のファンを追加してみたので紹介する。

▼1)TM732Sの全景(セパレートタイプ 上側:パネル 下側:本体)
TM732全景(セパレートタイプ)

▼2)RFモジュール代替品交換した状態(S-AV17⇒S-AV32)
TM732 代替ファイナル

▼3)送信時のパワー調整
144MHZ帯のパワー調整は上カバーを開けると下図のプリント基板上にVR3とVR4にて調整することが出来る。調整の仕方としてはH,M,Lについてそれぞれ調整することが出来る。手順は以下の通りです。

①最初にパワーレンジをHに設定し、VR3で50W程度に調整する。
②パワーレンジをMにしてVR4で10W程度に設定する。
③パワーレンジをLにし、その時に出力されるのがLの出力となる。
パワー調整で注意しなくてはならないのはVR3,VR4共に小型のエンドレスポリュウムの為、充分に時間をかけて少しずつ回しながら調整する。また、RFモジュールの能力によって大出力(50W以上)が可能であっても送信時の発熱を考慮すると40W程度に抑えることが望ましいように思える。
TM732 144MHZ帯ファイナル調整

▼4)パワーレンジH設定での計測値
調整後50W

▼5)内部で発熱した熱の放出(ファンの取り付け)
上カバーに38Φの穴をあけ、アルミメッシュ(太さ0.3mm)を接着剤で固定しガードした。
TM732 ファン取り付け穴とガード

▼6)カバー上部にファンを取り付けた状態
今回の実験結果からファンの取り付けをカバーに密着させると送信時にハム音が発生することから、取り付けは出来るだけカバーから浮かした方が良いことが分かった。

発生要因の推測:カバーの下にマイクアンプ回路が存在し、その上側にモーターが近距離で回転する為、磁束密度変化による影響があるのではないだろうか?。ファンの位置を若干変更することでハム音は解消されるようだが、取り付け穴を既に開けてしまったのでその位置にとどめた。

ファン取り付けの電源供給
この無線機は電源on-offすることで外部からの電源(13.8V)供給されるものと思っていたが、そうではなく、13.8Vの電圧はon-offに関係なく常時供給されている。内部の三端子レギュレーター8Vの電圧で全てがコントロールされているようだ。従って電源on-offでファンの電源供給が出来ない為、RFモジュールVCC端子(3pin)から直接電圧供給することとなり、外部電源を供給すると同時に常時、ファンは回転するようにした。

TM732 ファン取り付けた状態

*今回、RFパワーモジュール交換と放熱ファン取り付けをしてみたが、
①部品交換はどの時代でも言えるようで、日進月歩の副作用に匹敵するが、古い無線機を長く愛用しようとすれば、少なくてもキーパーツのストックは必須のような気がする。
②また、穴を開ける時などは適正な工具が無い場合は時間をじっくりかけ思考錯誤でトライすることの必要性を改めて痛感した。
(今回はカバーに38Φの穴をけがきドリルで8mm間隔で穴を空け、その後、ニッパーで穴と穴をカットしながら38Φの穴を造り、デコボコしたところはひたすらやすりで削り、ある程度、見栄えの良い38Φの穴を完成させた。)

これらは充分な時間が取れないと中々、出来ないことでもあり、年金友の会に感謝(笑)
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[ 2016/07/14 17:15 ] 修理 | TB(0) | CM(0)