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sono of blog (update 2021/7/26) 修理
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46)直流安定化電源 GZV4000の修理

ここ数年、24時間連続稼働していた直流安定化電源(第一電波:GZV4000)が急遽、ダウンしてしまった。長い間、動いていたがおそらく経年変化などで部品も劣化してダメになったのかなあ?と思っていたが、この電源の替わりになるものが無いので、ネットで回路図を探したが見当たらない。そこで修理した記事の掲載がWEBに無いかを見ると確かに同じような個所の修理が多い。不具合現象はとにかく電源が入らない。WEB上から修理した内容部分の回路図を発見。どうも補助電源(内部のVCC出力)回路に不具合があると言う予備知識を得て、早速、ケースを開けてみた。

1)Q1周辺(補助電源回路)のプリント基板焼損している。
 ▼このくらいひどいのであれば・・・・プリント基板のパターンは大丈夫か?
基盤の焼損

2)Q1 アップ写真(これはひどい)
▼目視で確認できるのはR12がひどく焼けている。
部品破損周辺

3)今回入手した回路図(補助電源回路部分)
補助電源回路
4)プリント基板の点検
本プリント基板のサービス性は電源の性格上、コネクター抜き差しは極力少なく設計されている為、特に太めの線材で配線されている部分はプリント基板直付けになっていることから取り外し、取り付けに苦労した。
サービス性が良ければ回路図を見ながら段階的に不具合個所を探るのですが、プリント基板を外した段階で、部品定数、パターンの欠損等の確認を実施した。
不具合部品は①R12 100Ω断線 ②C21 33uFの容量抜けの2個所であった。プリント基板パターンは数箇所に断線個所を発見されたのでスズメッキ線で補修した。パターン破損は特(Q1部分)に部品ラウンド部分が多く、プリント基板をじっくり目視しないと解らない部分が数多くあった。
それ以外でも長年稼働していたこともあり、部品表面が変色していたR9 100Ω、R7 300KΩ、R8 120Ω(回路図では1MΩ)、ZD1 9.1V/0.5W(回路図では10V) を交換してみた。

4)上記内容実施結果
半信半疑で上記内容を行ない早速、電源投入するとメデタク正常動作するようになった。
今後修理する時の課題
4-1)補助電源周辺に使用さている抵抗は金属皮膜で電力的に余裕はありそうですが、長期間連続的に稼働させるにはもう少しワット数の大きいものにした方が良さそうである。(抵抗発熱で周辺コンデンサー容量低下が懸念される)
4-2)Q1補助電源スナバ回路としてR8 120Ωを取り付けてあったが、回路図では1MΩ1Wに変更されているので、今後の修理などでケースを開ける時は1MΩに変更した方が良いかも知れません。(この抵抗値はQ1のスイッチングスパイクを低減させるものである)

*参考:本直流安定化と同じものを更に1台所有していたが、過去に故障してそのまま、眠っていた。そこで今回の学習で眠っていた電源を引っ張りだして来て、カバーを開けて見た結果、上記した内容と程度に違いはあるものの同じような不具合結果でした。早速、同じように部品交換、プリント基板修繕したら正常動作するようになった。めでたしめでたしでした。
[ 2018/07/14 10:08 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

45)ATAS-100の故障品修理 その4 (最終)

過去3回(38.43.44)にわたりATAS-100に於ける故障修理内容を掲載して来ましたが、最終的には樹脂ボビンとRemote-unit交換(ATAS-120Aのもの)で正常動作するようになりましたが、果たして樹脂ボビン内部の何が不具合なのか判らずにいましたが、今回、ATAS-100の樹脂ボビンをばらして原因を探ってみました。
その結果、樹脂ボビン内部のコイル半田付け不良でした。長年経過すると劣化は否めないと思われますが、それにしても外部からの機械的強度、ストレスに対してもうちょと改善(最新のATAS-120Aは改善されていると思いますが)して欲しいものですね。詳細は下記に掲載していますのでご覧ください。尚、この『ATAS-100の故障品修理』に於ける掲載は4回目ですが、これで最終となります。

▼樹脂ボビンとRemote-unitを分離した様子
樹脂ボビンとRemote-unit分離

▼樹脂ボビンをパイプカッターで切断し、破壊した様子
樹脂ボビンを破壊

▼樹脂ボビン内部構造と回路図のスケッチ
樹脂ボビンの中にはテフロン製?のボビン径17mm(白)のものがあり、そこには1mmΦの銅線が13ターン程、コイルが巻き付けてある。コイルの表面からはV/UHF帯の対応でしょうか?コンデンサー3個が取り付けられてある。(詳細は不明)
樹脂ボビン内部構造図と回路図

▼半田付け不良とクラック発見(これが不具合原因か?)
先の回路図でも解るようにBase側のアースラインに取り付けてあるコイルの根元の半田付けはまともじゃなさそうである。典型的な半田付け不良ではないだろうか?。また、クラックが入っている方は直ぐにでも取れそうな状態で取り付いている。これでは正常に動作しなくなるのは納得出来る。
半田付け不良-2

▼半田付け不具合個所を強制的に除去した状態
半田付けされているラグ版?は弱い力で簡単に取れた。その半田付けの形跡を見ただけで確かに劣化している部分もありそうだが、正常な半田付けがされているとは言い難い。

強制的に外した部分-2

▼ コイル3ヶ所のコンデンサー処理の状態
ボビンに13ターン程、コイルが巻き付けてあるが、その銅線表面からコンデンサーが半田付けされシリコーン樹脂でコーティングしているがこれにはさすがに参った。あなただったらどう思いますか?。
コンデンサ取り付け処理-2

*数十年前には『メイド・イン・ジャパン』と言うことを良く耳にした。また、世界的にあっと言わせた。確かに日本製品は絶対的なものを持っていたが、いまだに数十年前と同じモノづくりが継続されているのだろうか?。製品の品質や信頼性はどの時代になってもモノづくりの必須条件であることを再認識させられた。
[ 2018/05/27 16:06 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

44)ATAS-100の故障品修理 その3

今回は先に掲載(38.43)した修理内容の通り、一通り模擬的な動作確認は出来たので、外的振動ストレスを加えても正常動作するかを確認する為、実際に車へ搭載し150~180km程、走行しながら受信、運用してみた結果を下記する。

走行前に7~50HMZ帯のそれぞれのBANDでオートチューニングし、正常動作することを確認した後、7MHZ帯にBAND切り替えてワッチを開始した。走行中も正常にワッチ、送信出来ることを確認したが、走行開始から1時間程度経過後、オートチューニングが突然、出来なくなった。前途した内容と同じ故障かなあ!と頭をよぎった。

その後、再度、ATAS-100をバラシテみたが先に故障していた修理個所の不具合は特に見当たらなかった。
そこで、先に治具として製作したATAS-100用CONTROLERでモーター動作を確認したが、オートチューニング以前の問題がありモーター動作しないことが判った。
色々と調べた結果、基台側のアース部分(下図A部分)とRemote-unit(下図B部分)のグランドラインが断線(どの箇所か不明)しておりモーター駆動電圧が供給されていないことが判った。
そこで、ATAS-100内部回路図をwebで入手し拝見したが、小生にはどの箇所で断線しているのか?解らなかったので、メーカーのサービスへ問合せしてみた。
その結果、小生が入手した内部回路図には記載されていない部分のあることを知らされた。それは取付け基台のM型芯線からRemote-unit間(仮称:樹脂ボビン)に144/430MHZ帯のフィルター(CとL)が内臓されているという。そこでテスターを用いて基台側M型芯線とRemote-unitを導通チックしたが特に問題は無かった。しかし先に述べたようにグランド(アース)側は断線しており、これではRemote-unit側へ電圧供給出来ないのでモーター駆動させることは出来ないことを知った。
断線個所は樹脂ボビン(破壊しないとどの部分が断線しているか判明しない)の中で修理することは不可能であると言う。

断線している樹脂ボビンは最新のATAS-120Aと互換性があると言うので、新たに購入し取り付けて、現在、正常に動作している。(参考:樹脂ボビン単独としてのサービスパーツ供給ではなく、Remote-unitも含まれている。)
今後は使い方が悪いのか判らず、先に故障修理して再度、不具合発生した樹脂ボビン内部を破壊して調べることにする。

▼今回の故障部分(樹脂ボビンAとB部分断線している)
樹脂ボビン部

▼ATAS-100 Remote-unit 回路図(追加されているフィルター部分追加)
CとLの 追加回路(新)

▼今回、新たに購入して搭載したATAS-120AのRemote-unit 回路図(参考:下記はあくまでも小生の見解です。)
 従来のATAS-100と回路図で比較すると三端子レギュレーターは5V(ATAS-100は6V)のものを使ったり、モーター停止位置で比較的大電流が流れることなどを考慮(あくまでも推測)し、三端子のパワーアップ回路を追加したようだ。また、モータードライブ回路に正転、逆転時に発生する逆起電力防止用のダイオード追加たりして工夫を施しているようです。(詳細は他にあり)
ATAS-120A Remote-unit 回路図(変更箇所)
しばらく現状のままで運用してみるが、果たして継続的に動作してくれることを願うしかないですね。
[ 2018/05/25 12:37 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

43)ATAS-100の故障品修理 その2

以下に掲載する内容は先に掲載した『38)ATAS-100の故障品修理 その1 』の続きで、ATAS-100をばらして修理した内容である。

故障個所を調査したらコイルボビンの先端部分(アンテナとしては下部)が破損していた為、モーターシャフトが外れモーターロック状態となり、上下動作が出来ない状態であった。その先端部分はコイルボビンがエポキシ材とテフロン製の材質のものが羽目併せしているもので、その部分に何らかのストレスが加わり破損したものと思われる。(詳細原因は不明)

▼ATAS-100をバラシタ状態 (上から①~④の順番で組付けられている)
ATAS-100全体図

▼コイル下部のハウジングが破損していた部分-1 (上図②部分を接着剤だけでは固定が不十分と思いタッビグネジで固定)
ハウジング固定個所

▼コイル下部のハウジングが破損していた部分-2 (上図反対面)
コイル下部破損個所

▼コイル可動部分を固定し、慎重に組み立て直して、先に記述したが、治具として製作したATAS-100用CONTROLERを使用してモーターのアップ・ダウンの確認し、正常動作することを確認した。その後、FT-857に接続しオートチューニングの確認しましたら本来の動作するようなのでしばらくこの状態で車載搭載で様子を見ることにする。
[ 2018/05/13 14:34 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

38)ATAS-100の故障品修理 その1

従来から一度は使って欲しいものの中にオートアンテナチューナー付きATAS-100(旧式)があり、それをゲット(中古品)したが、残念ながら入手段階では正常に動作しない(内臓モーターは動作している)為、色々とネットで情報を集めて基本的な動作の確認をした。
ATAS-100(アクティブチューニング・アンテナシステム)はYESU製のモービルアンテナとして販売(現在は最新のATAS-120A)されていたもので、基本的にはエレメントの下部にコイルがあり、べアリングが上下して7~430MHZ帯を自動的にチューニングしてくれるものである。国内では本システムに関する記事の掲載は少なく、主に海外のYOUチューブを参考に動作、原理を調べて見た。

まず最初に内蔵しているモーターを正転、逆転させる為の治具としてATAS-100用CONTROLERを制作してみた。この治具は無線機に接続せず外部から電圧を供給することでモーター動作させることが出来、+12Vで正転(アンテナが伸びる方向)、+8Vで逆転(アンテナとして短くなる。)させることが出来た。
この治具を接続して何とかモーターは正常に動作することを確認した。その後、無線機(FT-857)へ接続して、無線機の説明書通りに操作したらATAS-100を認識し、正常動作してくれた。その後、7 ~ 430MHZへ切り替えて、それぞれのバンドで自動チューニングさせたが、最初に動作させた時のように上手く動作しなくなった。(モーターはうんともスントもいわない)

▼ATAS-100(アクティブチューニング・アンテナシステム)の取説(アンテナ概要)
ATAS-100 取扱説明書

▼今回、治具として製作したATAS-100用CONTROLER-1
Controler -1

▼今回、治具として製作したATAS-100用CONTROLER-2(上面 操作パネル)
controler-2.jpg

▼今回、治具として製作したATAS-100用CONTROLER-3(カバー外した状態)
controler内蔵-1

▼ATAS-100用CONTROLERの回路図
ATAS-100 CONTROLER 回路図

結局、思い切ってばらして、中の構造を確認して、改造も含めて動作するようにしたいので、その後の状況はATAS-100の故障品修理 その 2 に乞うご期待下さい。  
[ 2017/10/11 15:28 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

30)通過型電力計(SWR計) RW-215Wの修理

今回は友人から修理依頼されたKURANISHI製の通過型電力計 RW-215Wについて修理の内容をまとめてみましたので、ご参考になればと思い掲載させていただきました。

1) RW-215Wの概要
通過型電力計とSWR計を備えてあり、HF/VHF帯(1.8~130MHZ)V/UHF帯(130~500MHZ)を計測することが出来、それぞれの検出カプラーを保有している。電力測定レンジは20Wと200Wに切り替えすることが出来るようになっており、SWRの測定はパワーに応じて切り替えること(切り替えスイッチ)が出来、かつ正確に確認することが出来る。

2)不具合の内容
HF帯(1.8~130MHZ)では特に問題ないが、V/UHF帯(130~500MHZ)の電力測定で50W出力なのに18W程度しか表示しない。

3)不具合の確認結果
友人の申告通り、どうもV/UHF帯(130~500MHZ)電力測定で20Wと200Wレンジの両方で18W程度しか表示しないことが分かった。

4) RW-215Wのフロントパネル
大きいメーターは電力メーターで、縦に動くのがSWR計。FANE CALはSWRを測定する際に調整するつまみ。PRE SET/WのつまみはSWRを計測する時に電力に合わせて設定するつまみ。一番右側はそれぞれ押しボタンスイッチで選択出来るMODEスイッチ。
RW-215W FRONT PANAL

5) RW-215Wのリアパネル
四ケ所のM型コルクターが取り付けてあり、横方向の二ケ所(ANT,TX)のM型が130~500MHZ(V/UHF帯)用。縦の二ケ所のM型は1.8~130MHZ(HF/VHF帯)用である。今回、145MHZ帯をHF/VHF帯で計測してみたが、多少の誤差はあるものの、V/UHF帯とほとんど差は見られなかった。
RW-215W Rear PANAL

6)切り替えスイッチ関係
本、通過型電力計はフルスケール20Wと200Wに設定することが出来、Power 切り替えスイッチ(白)ONにすると最大200W,OFFにすると20Wに切り替えられる。また、測定しようとする周波数を切り替える為に前記したHF/VHF帯とV/UHF帯に切り替える(灰色)ことが出来る。背面のM型130~500MHZ(V/UHF帯)にTX,ANTが接続されている場合はON, M型の1.8~130MHZ(HF/VHF帯)にTX,ANTが接続されている場合はOFFにする。
レンジ切り替え

7)検出カプラー取り付け状態
背面内部のM型130~500MHZ(V/UHF帯)と1.8~130MHZ(HF/VHF帯)の部分に検出カプラーユニットがそれぞれ搭載されている。この部分は通過する電力の周波数帯に同調させるように可変コンデンサーが取り付けられこの部分から信号を受けてメーターを振らせている。
検出カプラーユニット

8)不具合個所
今回の修理では取説、回路図も手元に無かったので故障個所を絞れ切れずにいたが、とりあえず130~500MHZ(V/UHF帯)の部分に限定した動作確認しなが調査してみた。ANT側にはダミーロード(50Ω)を接続し、TX側に予め既に確認した電力(50W)を供給しながら、手探りでボリウムを可変しては元の位置に戻しながらメーターの振れを確認していった。そうしたら下図にあるようにVR1(仮称)が200Wレンジ用の調整ボリウム、VR2(仮称)が20W用レンジの調整ポリュウムであることが分かった。
よって、200WレンジでVR1により50Wを示すように調整した。(ご覧の通りカーボンがむき出しボリウムで経時劣化でガリウムになっていた。回しながら暫定的な処置として接点復活剤塗布)
その後、供給する電力を20Wとし、更にレンジ20Wに切り替えてVR2で20Wを示すように調整した。(VR3とVR4はどこの部分に接続されているかは確認していない)
ガリウムのボリウム

9)ガリュウムボリウム交換後の様子(2016年10月6日追記:赤字)
上記の通り不具合個所が判明したので、今回は今後のことを考慮し、修理するついででもあり、手持ち部品の裸のままでないボリウムVR1,VR2をポテンショメーターに交換してみた。おそらくしばらくはこの部品で大丈夫であろう。また、VR3,VR4の動作を確認したらHF/VHF帯用のメーター調整用ボリウムであることが判明した。
ボリウム交換後
10)今回の修理で感じた事(ひとりごと)
過去にもいろいろ修理したが、やっぱり部品の経時劣化で装置がダメになり、その部品が手に入らない。こういったケースは数多くあると思うが、それにしてもまだまだ修理して復活出来るものがもったいないようにも思える。今回のように製品開発した段階では最先端の回路、部品を採用していたと思われるが、特にボリウムなどで、カーボンむき出しのものはいただけない。避けた方が良い。また、廃業となった(なる)某メーカーのサービスなどの扱いは今後、いったいどうなっていくのであろうか?。
[ 2016/09/29 22:06 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

28)無線機の手直し(TM732S)

今回は友人からアマチュア無線機(TM732S)の修理依頼があり、チャレンジしてみた。修理依頼あった無線機は144MHZ/430MHZFMディアルバンダーで、今まで使っていた145MHZ帯が出力しなくなった不具合であるとか。
早速、調べてみると145MHZ帯で無線機が装備している送信表示は正常に動作しているようだが、電力計で計測すると全然、電波が出てこない。更に調べてみると送信系の最終段電力増幅器として実装しているRFモジュール(S-AV17)が破損しているようだ。
なにせ、どちらかというと古い無線機なので(持ち主には悪いが)修理するのに純正部品は中々、手に入らなく、手に入れるとすれば高価なので今回は代替品(S-AV32)を入手し実装することにした。代替部品交換で何とか動くようになったが、技術的な詳細のことは定かではないが、この機種が発売された時期の無線機は軽量、コンパクト化することがコンセプトのようで、どちらかというと送信時に発熱する熱を充分、放熱させることが出来ず、本体内部に熱がこもってしまいRFモジュールに対する熱ストレスは半端ではなさそうだ。その為に長期間、使っていると最終段電力増幅器RFモジュールの破損が多くみられる。そのことから新たに熱を放出させる為のファンを追加してみたので紹介する。

▼1)TM732Sの全景(セパレートタイプ 上側:パネル 下側:本体)
TM732全景(セパレートタイプ)

▼2)RFモジュール代替品交換した状態(S-AV17⇒S-AV32)
TM732 代替ファイナル

▼3)送信時のパワー調整
144MHZ帯のパワー調整は上カバーを開けると下図のプリント基板上にVR3とVR4にて調整することが出来る。調整の仕方としてはH,M,Lについてそれぞれ調整することが出来る。手順は以下の通りです。

①最初にパワーレンジをHに設定し、VR3で50W程度に調整する。
②パワーレンジをMにしてVR4で10W程度に設定する。
③パワーレンジをLにし、その時に出力されるのがLの出力となる。
パワー調整で注意しなくてはならないのはVR3,VR4共に小型のエンドレスポリュウムの為、充分に時間をかけて少しずつ回しながら調整する。また、RFモジュールの能力によって大出力(50W以上)が可能であっても送信時の発熱を考慮すると40W程度に抑えることが望ましいように思える。
TM732 144MHZ帯ファイナル調整

▼4)パワーレンジH設定での計測値
調整後50W

▼5)内部で発熱した熱の放出(ファンの取り付け)
上カバーに38Φの穴をあけ、アルミメッシュ(太さ0.3mm)を接着剤で固定しガードした。
TM732 ファン取り付け穴とガード

▼6)カバー上部にファンを取り付けた状態
今回の実験結果からファンの取り付けをカバーに密着させると送信時にハム音が発生することから、取り付けは出来るだけカバーから浮かした方が良いことが分かった。

発生要因の推測:カバーの下にマイクアンプ回路が存在し、その上側にモーターが近距離で回転する為、磁束密度変化による影響があるのではないだろうか?。ファンの位置を若干変更することでハム音は解消されるようだが、取り付け穴を既に開けてしまったのでその位置にとどめた。

ファン取り付けの電源供給
この無線機は電源on-offすることで外部からの電源(13.8V)供給されるものと思っていたが、そうではなく、13.8Vの電圧はon-offに関係なく常時供給されている。内部の三端子レギュレーター8Vの電圧で全てがコントロールされているようだ。従って電源on-offでファンの電源供給が出来ない為、RFモジュールVCC端子(3pin)から直接電圧供給することとなり、外部電源を供給すると同時に常時、ファンは回転するようにした。

TM732 ファン取り付けた状態

*今回、RFパワーモジュール交換と放熱ファン取り付けをしてみたが、
①部品交換はどの時代でも言えるようで、日進月歩の副作用に匹敵するが、古い無線機を長く愛用しようとすれば、少なくてもキーパーツのストックは必須のような気がする。
②また、穴を開ける時などは適正な工具が無い場合は時間をじっくりかけ思考錯誤でトライすることの必要性を改めて痛感した。
(今回はカバーに38Φの穴をけがきドリルで8mm間隔で穴を空け、その後、ニッパーで穴と穴をカットしながら38Φの穴を造り、デコボコしたところはひたすらやすりで削り、ある程度、見栄えの良い38Φの穴を完成させた。)

これらは充分な時間が取れないと中々、出来ないことでもあり、年金友の会に感謝(笑)
[ 2016/07/14 17:15 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

22)アンテナローテーター用コントローラーランプ切れ修理

今回は友人からアンテナ回転させるモーターコントローラーのランプ切れの修理依頼があり、修理した内容を掲載する。
ローテーターのメーカー・型番などは下記の通りである。
■メーカー:Kenpro(ケンプロ)
■型番  :HIGH SPEED ROTOR MODEL HR-1300

1)中味解体と観察
数ヶ所のビスでケースを取り外し、ランプ取り付けの部分を観察したら今では余り見かけられない超小さなランプが取り付けてあったが、フィラメントは断線していた。ランプ両端の電圧を測定したらAC18V程度の電圧が供給(写真の緑線二本)されていた。従来から取り付けてあったランプは以下の通り。
従来のランプ

2)ランプ取り付けの改善
従来は交流電源で動作させるランプの取り付けであったが、今後はもっうちょっと長寿命化を図ることと周辺の取り付け板(アクリル)に熱などで悪影響を及ぼさないようにと高輝度LEDを採用することとした。従来の交流電源(AC18V)を活用し、直流電圧を得る為に整流素子(全波)を基板上に追加した。
2-1)AC18V供給と全波整流子追加
LED電源回路追加

2-2)プリント基板裏面にLED電流制限抵抗器追加
裏面にLED制限抵抗追加

2-3)高輝度LED取り付け(従来のランプでアクリル融け発生)
LED追加部分

3)高輝度LED取り付け(完成状態)
LED点灯状態

*部品交換の所感
現代ではとても考えられないランプ取り付けをされているのにはちょっとびっくり。でも発熱などで発火しなかったのは不幸中の幸いかもしれませんね。今後はLEDに交換したのでもうしばらくはランプ切れはないでしょう。大事に使えそうです。
[ 2015/11/06 14:07 ] 修理 | TB(0) | CM(0)

22)リズムボックスの修理

今回は友人からの修理依頼があり、久しぶりに音響関係のマシーン不具合にチャレンジしてみた。
マシーンは1970年代にエース電子工業から発売されたACE TONE Rhyhm ACE FR-60で電源投入後、セレクターでリズムを選択し、スタートさせると『Bossa Nova』 『Rockn Roll』などのリズム音が発生し、ギター演奏などの練習用にはもってこいの代物である。今でいうスピーカーボックス(やや大きめ)にマシーンが搭載されている。重量は15kg程度でアンプ出力は25W、当時の販売価格は9万6000円。

マシーンの概略(メーカー発行のパンフレット採用)
リズムマシーンFR-60 仕様

1)不具合現象
電源投入するとパネルにある音量調整(ボリウム)が聞かず、大音量で『ブーん』 『ブーウー』で、鳴り響き音が止まらない。

2)予想されることの想定
長年使っていて突然、上記内容の現象が発生したと言うので、先ずアンプを駆動している電源関係を確認した。(先に他の方が電解コンデンサーを交換した形跡(5個程度)はあったが、電源関係の電解コンデンサーは確認されていなかったようだ)
電源関係はプラス、マイナスの両電源でICアンプ(SANYO STK 29)を駆動している。(詳細は回路図が無いので判らない)
電源用として取り付けてある電解コンデンサーはプリント基板上に2200uF 63V と1000uF 25Vが搭載されている。プリント基板の配線を外し、プリント基板を目視で確認すると半田面にコンデンサー安全弁が破損したという液漏れが附着していた。
コンデンサー液漏れ

3)2200uF 63Vと1000uF 25Vを外して見ると1000uF 25Vは特に問題はないようだが、2200uF 63V は安全弁が破損していて、簡易的に容量計測したら 0.5uF程度で完全に容量抜けしていた。
液漏れコンデンサー

4)プリント基板の洗浄(部品面)
搭載している電解コンデンサーを取り外した後、部品面と半田面を洗浄した。
メイン基板部品面洗浄後

5)プリント基板の洗浄(半田面)
メイン基板半田面洗浄後

6)半田面にレジスト塗布
プリント基板パターンの劣化を防止する狙いで念の為、レジストを塗布した。
半田面レジスト塗布

7)不具合部品の交換
電源関係に取り付ける電解コンデンサーはある程度容量の大きいのが望まれることから、今後もしばらくこのマシーンの活躍を期待することとして、2200uF 63V→4700uF 63Vへ交換した。また、1000uF 25Vは特に問題はなかったが、2200uF 35Vに変更した。
大型コンデンサー搭載

8)メインアンプICのシリコングリース塗布
このマシーンのメインアンプ部は複雑な回路では無く、部品点数を少なくし大音量を発生出来るようにハイブリッドタイプパワーIC(STK029)が採用されている。このパワーICはどちらかと言うとこのマシーンの心臓部にあたることもあり、熱放熱は効率良くしなくてはならない。今回、プリント基板を外し、放熱の状態を確認したらパワーICから放熱板に効率よく伝達させる為のシリコングリースが乾燥しきっているので新たに洗浄し、シリコングリースを塗布した。
アンプICシリコングリース塗布

9)プリント基板の取り付け、動作確認
最終的に今回は電源関係の電解コンデンサーを交換しプリント基板を取り付けし、動作確認したら正常動作することを確認した。
最終取り付け状態

*この手のマシーンを長年愛用する為には内部で発生する熱をどのように放熱し安定的に動作させるかが、重要であるように思えた。従って熱放出の為の排気する構造(ファンなど)が必須かも知れませんね。

[ 2015/06/30 09:42 ] 修理 | TB(0) | CM(0)